アメリカ 韓国 育毛サロンに対する考え

●薄毛は当たり前
まずはアメリカから。アメリカではこれまで、日本的な発毛・育毛サロンはほとんどありませんでした。それには幾つか理由があります。 1つには、人種的に、日本人に比べて薄毛になりやすいことが挙げられます。みなさんのお知り合いの欧米人にもいませんか? ちょっと薄くなり始めたら、2~3年の間に、めっきり薄くなったという方が。 どちらかというと欧米人は、薄気になって当たり前ゆえに、気にする方も多くなく、ビジネス的に盛り上がっていなかったわけです。また、黒髪と違って、金髪のかつらは、脱色で染色しなくてはいけないので、本人の毛とのマッチングが難しく、作りにくかったことも影響しているでしょう。 日本人の髪の毛の太さが70~80ミクロンなのに対し、金髪の場合は50~60ミクロンと細く、原料となる髪の毛がなかなかないのが実情です。というのも、かつらは、ほとんどが中国やインドの山奥に行って、女の子の長い髪の毛を買ってきて原料にしているのです。そもそも、原料自体がアジア人の髪であることが多く、欧米人の金髪のかつらに適していなかったわけです。 では、そのアメリカでは、どんな薄毛対策が主流だったのかというと、外科的な手術を要する植毛です。これは太く元気な後頭部の髪の毛を、薄くなった部分に移植するもの。アメリカでは一般的な薄毛対策術になります。ところが、プロペシアの登場によって、この流れに変化が生じます。 プロペシアとは、アメリカの医薬品メーカーが開発した世界初の飲む育毛剤のこと。この薬が出てからは、薄毛対策の市場規模も大きくなり、それまでなかった育毛サロンが次々と登場してきました。 モデルになっているのが、日本型の育毛サロン。国土が広いアメリカゆえ、日本のように全国を網羅しているチェーン店こそありませんが、それでも西海岸や東海岸と、地域に密着して十数店舗クラスのチェーン展開をしているサロンが見られるようになりました。 昔は薄毛なんて気にしていなかったけど、プロペシアを飲んだり、植毛をしたりして、フサフサの髪を維持する人が増えたことが、育毛サロンが増えた背景にはあるのかも知れません。それに、離婚率の高いアメリカでは、再婚も多いので、フサフサの髪で、いい相手をゲットしたいのかも知れませんね。 タイで頭皮マッサージは御法度!国や地域によって異なる好みタイの僧侶と少女タイでは、頭は精霊が宿る神聖な場所ゆえ、頭皮マッサージは御法度。 こうなってくると、気になるのが、アメリカをはじめ、どの国の育毛サロンのサービスが、もっとも優れているかではないでしょうか? それに答えを出すのは難しいことです。というのも、どんなサービスを望んでいるのか? そのニーズは国や地域によっても、ちょっとずつ違うからです。 例えばタイでは、頭は精霊が宿る神聖な場所だと考えられているため、マッサージはせいぜい肩どまりで、頭皮のマッサージはありえません。そうした、宗教や習慣の問題以外にも、暑い地域にお住まいの方は、クールダウンするような施術を喜ぶだろうし、逆に寒い地域なら、暖まる施術を好むかもしれません。 あるいは、頭を洗ったり、ヘッドスパが好きな人種もいるでしょう。好みは、気候や地域や国民性によっても違ってくるので、どのサービスが優れているとは一概には言えないわけです。 ポジティブに捉える韓国では育毛サロンが急増中!韓国の街並韓国ソウルでは育毛サロンが急増中! そうした中、アメリカ同様に育毛サロンが、飛躍的に増えているのが韓国です。とはいえ、韓国の場合、日本人と比べて薄毛率が高いわけではありません。 2008年6月に実施した調査によると、韓国での20歳以上成人男性の薄毛率は22.41%で、その1年前に調査した日本の成人男性の薄毛率26.78%よりも、少ないことがわかります。 ではなぜ、日本よりも薄毛率の低い韓国で今、育毛サロンが増えているのか? その背景の1つとして考えられるのが、美容整形の一般化です。韓国では、就職活動やお見合いなどの前に、鼻を高くしたり、目を二重にするケースが増えています。 推計によると、ソウルには2000軒の美容整形があると言われ、600軒と言われる東京より多いことがわかります。人口がソウルの1000万人に対し、東京が1280万人と、むしろ東京の方が多いことを鑑みると、ソウルの美容整形熱の高さが浮き彫りになります。 ここで大事なのは、韓国の場合、そこに通う人たちが「行くのは当たり前。恥ずかしいことではない」と、ポジティブに捉えていること。日本人が、人に隠れて通ったり、引け目を感じていたりするのとは対照的ですね。それと同じことが育毛サロンでも起こっているのです。 日本人の場合、薄毛をポジティブに捉えるのは容易ではないかもしれません。たとえば、自分が試して育毛効果があっても、誰にも教えない方が多いでしょう。それはきっと、「薄毛かな」と思っている友だちに勧めると、逆に、その友だちを薄毛だと判断したことにもつながってしまうから。 そういった節度が、日本の場合にはあるのだと思います。国や国民性によって、考え方もさまざま。それは、薄毛事情にも言えそうです。
※上記の増毛クチコミ・比較ランキングは2018年12月6日に更新された最新情報となります。